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UNAIDS新事務局長と語るエイズの現状とビジョン

UNAIDS

 私が勤務する部局と同じビルに同居するUNAIDS(国連合同エイズ計画)からのお知らせです。

 このたびミシェル・シディベ新事務局長の就任後初来日を記念して以下の公開イベントが開催されます。皆様お誘いあわせの上、ふるってご参加ください。
 
また、ご関心のありそうな方々にお知らせいただければ幸いです。

<以下、転送歓迎>
 
【ご案内】
 UNAIDSシディベ新事務局長就任後初来日記念講演
 「UNAIDS新事務局長と語るエイズの現状とビジョン」
 
 昨年、国連合同エイズ計画の新しい事務局長となったミシェル・シディベ氏が就任後初めて来日し、公開の場で直接、国連のエイズ対策の責任者として世界のエイズの現状と今後のビジョンについて語ります。

 本講演では、日本の現場からの現状報告のあと、世界のエイズの現状と今後のビジョンについて、シディベ事務局長からわかりやすく語っていただきます。日本そして世界のエイズの今を知り、そこになにができるか、みなさんと考えられればと思います。
 
詳細は、http://api-net.jfap.or.jp/event/others_event/unaids100902.html
をご覧ください。
 
  *****
 
◆主催:      厚生労働省、(財)エイズ予防財団
◆共催:   東京大学医科学研究所GCOE
◆日時:      2010年9月2日(木)16:00~17:45 (開場 15:30)
◆会場:      東京大学医科学研究所(〒108-8639 東京都港区白金台 4-6-1)
        http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
◆参加費:   無料
◆言語:      英語による発表時のみ逐次通訳あり
◆プログラム: 
 15:30 開場
 
 16:00 開会挨拶 厚生労働省健康局疾病対策課
 
 16:05 話題提供「日本のHIV の予防とケアの現場から」
      演者:生島 嗣(NPO 法人ぷれいす東京)
      座長:岩本愛吉(東京大学医科学研究所)
 
 16:25 講演「世界のエイズの現状と国際社会の取組み(仮称)」
      演者:ミシェル・シディベ(国連合同エイズ計画事務局長)
      座長:木村 哲(財団法人エイズ予防財団理事長)
 
 17:15 質疑応答
      出席者:ミシェル・シディベ(国連合同エイズ計画事務局長)
           生島 嗣(NPO 法人ぷれいす東京)
      座長:木村 哲(財団法人エイズ予防財団理事長)
 
 17:40 閉会挨拶 島尾忠男(財団法人エイズ予防財団会長)
 
 17:45 閉会
 
  *****
 
 
参加申込:(定員になり次第締め切り)
メールかFAXで、以下ご記入の上、(財)エイズ予防財団 宛に申し込み願います。
(メール:event0902@jfap.or.jp FAX:03-5259-1812)
 
 
記入事項:
 
 ■氏名(ふりがな)
 ■所属
 ■連絡先
 ■参加人数
 ■電話番号
 ■FAX番号
 ■メールアドレス
 
 
※シディベ氏は、アフリカのマリ共和国出身。長年、アフリカ各国をはじめ国連でエイズ対策に携わった後、2009年に国連のエイズ対策のリーダーであるUNAIDS事務局長および国連事務次長に就任し、世界のエイズ対策の先頭に立っています。
 
※当日の取材ご希望の方は以下エイズ予防財団担当までご一報ください。
 
※シディベ事務局長は当日13 時半-15 時に日本記者クラブで記者会見を行います。
 記者会見問合せ先: 産経新聞編集委員、宮田一雄(miyata@mtg.biglobe.ne.jp)
 
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 本件に関するお問い合わせ先
 
 財団法人エイズ予防財団 
 担当:中村・柏崎 
 〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-3-12 水道橋ビル5階
 TEL:03-5259-1811
 FAX:03-5259-1812
 メール:event0902@jfap.or.jp
 
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割礼とHIV感染

Swaziland Increases Male Circumcision Efforts To Curb Spread of HIV

割礼とHIV感染予防についてはいろいろ議論されてきたようで、リスクを逓減させる、というスタディはいくつかあり、割礼していない男性はより感染リスクが大きくなるなどという包括的な疫学的証明はいくつかあるようだ。ただし、割礼自体の方法の差異、副作用、交絡因子などの検証の難しさなどもあり、明確に評価されているというわけではなさそうだ。

The AIDS Epidemic ? A Progress Report from Mexico City
Volume 359:885-887              August 28, 2008         Number 9

このNEJMの論文などを読むと、異性間の感染予防介入の一つとして割礼は勧められている。

BMJ 2000;320:1592-1594 ( 10 June )
Education and debate
How does male circumcision protect against HIV infection?

BMJでは、何で感染リスクが下がるか、機序の仮説とともに、感染予防の手段として使うべきと述べられていた。

非割礼の場合、陰茎包皮の内側表面がHIVレセプターを含んだランゲルハンス細胞を含み、それらがウイルスがペニスに侵入する最初のポイントになるのかもしれない、と仮説が展開されている。性行為の前に膣や陰茎に使うHIVレセプターブロッカーの開発が新しいHIVの感染予防策の一つになるかもしれない。

割礼はHIVの感染率が高い国々では追加の予防策として真剣に考えられるべきである、と結ばれている。

Male Circumcision and Risk for HIV Transmission and Other Health Conditions: Implications for the United States


こちらのCDCの記事では割礼について詳しくレビューされている。MSMでの性交渉では感染リスクが逓減されそうにない、割礼自体のリスクなどから積極的には勧められない、とのことで、下記の3点を強調していた。

個人が感染予防介入として割礼を望む場合以下を認識すること
  • 割礼は利益と共に害もある
  • 膣性行でしか確かな効果はなさそう。
  • 部分的な効果しか期待できないので他の予防方法(適切なコンドーム使用、禁欲、パートナーの固定化など)と併用するように

究極のHIV治療?

 最近になってドイツの症例(アメリカ在住で2年間ほどARV治療歴有り42歳の患者)でHIV患者でかつ急性骨髄性白血病を発症した人に対する骨髄移植の症例が話題になっている。この骨髄移植のドナーの遺伝子にHIVに感染しにくくなると言われるCCR5 delta 32 mutationがあったとのことだ。

 HIVに繰り返し暴露されながらも感染を免れている人が少数ながら存在することが、1993年頃から報告されていた。このような人々の中に、遺伝子のコレセプターCCR5の部分に32塩基の欠失を持つ人が認められ、この変異をCCR5 delta 32 mutationというそうだ。この遺伝子を持つ人のCD4陽性細胞にはCCR5をコレセプターとして使用するHIVは感染できない。この遺伝子変異の頻度は約10%で白色人種に限られ、アフリカ人や黄色人種には認められない。

 紹介した症例では、骨髄移植後600日間ウイルス量が検出できないレベルであったそうだ。

 HIVの治癒の可能性はゼロではないという希望を与えてくれるものだ。上記のようにたくさんのメディアで取り上げられている。

南アフリカのエイズ否認主義

ニューヨークタイムズの記事。元々はJournal of AIDSに出される論文のようで、オンラインでは先月発表されていたようだ。

▼ニューヨークタイムズ
Study Cites Toll of AIDS Policy in South Africa

▼Journal of AIDS
Estimating the Lost Benefits of Antiretroviral Drug Use in South Africa.

▼ハーバードAIDSイニシアチブ
Estimating the Lost Benefits of Antiretroviral Drug Use in South Africa
※what`newの所から元論文のダウンロード可

 南アフリカでは「エイズはウイルスによって引き起こされるものではなく、栄養失調や過労、環境汚染などをはじめとする劣悪な生活条件によって免疫機能が低下することで起きる」(wikipediaより)というエイズ否認主義を奉じるムベキ政権(1999年6月~2008年9月)の時にはHIV/AIDSの治療と予防に関して大変なサボタージュを行っていたそうだ。

 そんな状況下でHIV/AIDSの蔓延が非常に問題になっており、15~49歳のHIV感染率が21.5%(2004 Report on the Global AIDS Epidemic (UNAIDS/WHO))、妊産婦HIV感染率が29.5%(2005 Report on the Global AIDS Epidemic (UNAIDS/WHO))となっており、国民の約4~5人に1人の割合でHIVに感染している計算になる。

 この度、ハーバード大学の研究グループが推計したところ、2000年から2005年の間にARVの薬が提供されて母子感染が適切に予防されていれば、365000人の早期の死亡を食い止めることができたと発表している。

 南アフリカの狂ったエイズ政策については以前ドキュメンタリーも拝見したことがあるが、ネルソン・マンデラでさえも抵抗できなかったようだし、介入しようとしたクリントンなどの努力も実を結ばなかったようだから、かなり根深いものがあったようだ。

ニセ医者30年

未だにこんなニュースが繰り返されるのがすごいですねぇ。

●少なくない病院等の雇う側が医師資格の確認を適当にやっている?
●内科的初期診療を中心とした医師の仕事(プライマリケア)は見よう見まねで結構こなせてしまう!?
●偽医者の方が緊張感がある分、患者さんに親身になった対応をしたり、意外に評判が良い例が多い!?

などということを考えてしまった。医師不足解消のためにプライマリケアを担う職種を作ってしまうのも一つの手かも知れない。
Tokyo/Japan
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Kitty

Author:Kitty
born in 1974
Medical Officer (MD)
Working for Japan

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