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組織的アウフヘーベン

 今月の中央公論を拝読。やはり、こういう批判は、きっちりと読んで消化しておきたい。しかし、この標題はきついよねぇ(>_<)...

 失敗学ではないけれど、行政の「失敗」はそれが、例え行政側から見て政策としての過失はなかったとしても世論の支持を失ったならば、その時点で原因の解析が必要だろう。組織的にそういった批判もうまく止揚できればその後の良い政策形成につなげられると思う。やるべき政策ならば労を厭わず国民にねばり強く必要性を説明していくことも重要だろう。川田氏の批判も独善的な点もあると思うが、聞く耳ももたない、というのでは組織として弱くなるばかりではないのか、と憂う。やはり、彼の薬害HIVの被害者としての主張も傾聴すべき点も多い。




中央公論2008年3月号
特集:「厚生労働省という犯罪」

  • 〈年金・医療制度崩壊の真の原因〉
官僚の共同体化が国を滅ぼす 堺屋太一
  • 〈くり返される薬害問題〉
命をかけて厚生行政の悪弊を正す 川田龍平
  • 〈療養病床23万床削減の舞台裏〉
このままでは医療・介護難民が発生する 村上正泰
  • なぜ厚生労働省は没落したのか 水野 肇
〈塀の中を知る元事務次官が語る現実〉
  • 役人も悪いが、政治も悪い
「私は本当に甘かった」     岡光序治

 堺屋氏は正月の日経新聞の論と同様の明快な論理展開で官僚体制が時代にあわなくなったと書いている。役人サイドから見ても違和感のない論説だろう。ただし、厚労省は他の経済官庁と比較すると、もともと質的に低い人が入る二流官庁であるのに、ここ数十年社会保障の重要性が増大し、結果として省としての役割が肥大化してしまったとことが今日のスキャンダルの続出をもたらしているという件には納得いかない人も多いかも知れない(^^;

  日本の官僚制度は、規格大量生産の近代社会を創(つく)るためには有効に働いた。しかし、多様な知価創造が必要な知価社会では機能しない。このため、個々の官僚の才能と善意にも拘(かかわ)らず、組織全体としては邪魔な存在になってしまった。日本を衰退傾向から救うためには、有能有志の官僚をプラスに働かせる倫理と制度の改革が必要である。(2008/1/4日経新聞「経済教室」by堺屋太一)

 堺屋氏は、厚労省の恣意的な行政の悪い例、弊害例として、出産数日本一の横浜の堀病院の件をきっかけにした看護師の内診禁止の一件などを言及している。また、混合診療は解禁すべしと主張している。また、臨床研修義務化には反対のようだ。個々の政策の評価については異論もあるが、大筋はやはり首肯せざるを得ない論だと感じた。

 川田龍平氏の主張、財務官僚で厚労省出向経験のある村上氏の提言、評論家の厚労省ウォッチャーとしての言葉も読みがいがあった。元・事務次官の岡光氏の言い分についての評価は、正直よくわからない。自分の逮捕・服役事例について検察批判などもしている。事実はよくわからない。しかし、当時組織に痛烈なモラルハザードをもたらしたことは間違いないし、責任有る立場だったものとして語り続けていただきたいと思う。

 どちらにしても官僚制度自体を新しい時代に合うようにゼロベースで構築すべきだろう。
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Kitty

Author:Kitty
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